山岳遭難を想定した捜索訓練の結果

岩内岳での冬山遭難を想定した初の訓練が、

2月28日(金)に、IWANAI RESORT(イワナイリゾート)で実施されましたので、

その結果をお知らせいたします。

 

この訓練は、岩内警察署からの企画・提案を受け、

町と岩内警察署、岩内消防署、岩内山岳会、岩内観光協会、IWANAI RESORT

で構成される「岩内岳山岳遭難防止対策連絡会議(令和元年8月設置)において、

実施いたしました。

 

当日は、時折、雪模様の中、岩内警察署の五十嵐署長様をはじめ、

関係機関・団体の皆様のご協力により、無事に全ての訓練を実施することができました。

ありがとうございます。

 

①開会式、ミーティング

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

当日の参加者 約40名

 

②ドローンを使用した上空からの捜索訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドローンは、協成建設工業株式会社 様のご協力をいただきました。

※昨年8月に、岩内警察署との間で、災害及び防犯に関する協定を

結んだ経緯がございます。

 

当日は、上空140mまで飛ばし、遭難者の所在を特定する訓練を

実施しました。

※条件にもよりますが、遠隔操作により、約6キロ先までの飛行が

可能とのことです。

 

③ヘリコプターによる捜索訓練

 

 

 

 

 

 

 

北海道警察航空隊のヘリコプターにより、

雪崩により雪に埋もれた遭難者を、上空からビーコン(受信機)を用いて

捜索訓練を実施しました。

 

④陸上からの救助訓練

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドローン及びヘリコプターによる、遭難者の位置情報をもとに、

陸上から、ビーコン・ゾンデ棒を用いて、埋もれている場所を確定し、

スコップを使って交代で雪山を掘る作業を行います。

 

当日は、岩内消防署のほか、岩内警察署、IWANAI RESORT

の職員も、救出作業に参加しました。

 

 

最後に・・・

このたびの訓練は、近年、バックカントリースキーなどによる、

冬山の山岳遭難事故が全国各地で多発していることをうけ、

実施したところであります。

※岩内岳においても、スキー場管理区域外から、山頂を目指す方や、

ニセコエリア(新見峠方面)から、ハイクアップされる方が、年々増えている

状況にあります。

 

訓練を通じて、地域における関係機関が相互に協力し、

互いの装備品の確認や、連絡体制の確認をおこなうことが

できました。

 

今後も、毎年、定期的に実施していくことで、

当地域における山岳遭難の未然防止と遭難者の捜査救急に

万全を期していきたいと考えております。

 

 

岩内岳山岳遭難防止対策連絡会議

事務局:岩内町役場企画産業課(観光担当)

電話 0135-67-7096