大正元年(明治45年)(1912)

○ 11月1日 国有鉄道岩内線開通式を拳ぐ。
      本線建設費 272,445円 本線延長 9哩37鎖64節99。1哩の建設費 28,767円余。 ( 北海道鉄道局工事報告 )
○ 5月4日 大時下大惨事、遭難者136名を出す
     午後7時より岩内名物山背風微風に雨を伴ひ午前9時頃より風勢益々猛烈を極め30m以上の颱風となる。
     当時岩内沿岸は第2期鰊漁獲のため150余隻の大小漁船出漁沖揚中なりしがこの突発的大風威により遭難船続出す。
     岩内救難所、川崎船漁組合は岩内警察署長 子野日 弘毅 の指揮下に一致協力陸て陸岸より300間、500間の沖合にある遭難船及び人命救助の為数隻の川崎船を以て陸岸よりロープを結びつけ沖合に延長し午後9時万難を冒し必死の活動を続くと雖も及ばず遂に漁船100余隻と人命136人を失ふに至る大悲惨事を惹起したり。 ( 岩内消防組記録 )
       鰊漁夫給料 ( 漁期90日 ) 37円→40円。