深層水の三大特性

表層水との比較

海洋深層水には、富栄養性、清浄性、低温性などの優れた特性があります。

富栄養性
海水は地球上に存在するあらゆる元素を含んでおり、特に深層水は表層水に比べ植物生長に必要な硝酸塩、リン酸塩およびケイ酸塩などの無機栄養塩類を豊富に含んでいます。
表層水中では植物が栄養素として窒素、リン、カリウムを摂取します。また、植物プランクトンの一部は体をおおう殻をつくるため表層水中のケイ素を摂取します。
光の届かない深層では植物プランクトンなどは生活できないため、深層水中の栄養塩類は使われることなく、豊富に残されています。
清浄性
水質を悪化させる粒状態および溶存態の可分解性の有機物や、にごりの原因となる懸濁物が少なく、海水を脱塩する際にも、簡単な前処理(ろ過)で済みます。
疾病などを引き起こす病原菌、細菌類、また有害な寄生虫や付着生物があまりいません。
環境ホルモン(内分泌撹乱化学物質)などの有害な人工物質にほとんど汚染されていません。
深層水中にわずかに存在する細菌の多くは「海洋性細菌」と呼ばれ、病原体になるものではありません。
魚の養殖を行う場合、清浄な深層水で飼育すると魚病などの心配がほとんどありません。
低温性
周年を通して低水温のまま安定しています。日本海側の低温な深層水は「日本海固有水」と呼ばれています。
安定性
海水として無機化が進んでおり、水質が物理・化学的および微生物学的に安定しています。水質の変動が小さく、周年ほぼ安定しています。
日本海岩内海洋深層水の特性
冷熱性
岩内湾の水深300m付近の水温は年間を通して1.1~1.6℃程度であり、変動も1℃未満と低温で安定しています。(高知県の例では8~10℃程度)汲上げ時でも5℃程度を保っており、日本で最も低温のまま利活用が可能です。
清浄性
生細菌数の表層水の約1/10程度であり、富山県や高知県との比較でも一桁少なく汚染が進む地下水と比べ極めて清浄です。有害微生物が存在せず、にごりや有機物量も少ないなど極めて高品質で安全な天然資源です。
ミネラル特性
ミネラルバランスに優れており、中でもケイ酸態ケイ素やカルシウム、フッ素が他地域より多く含まれています。詳しくはコチラ
汚染が進む飲用水

現在、地下水などは農薬やゴミの焼却、埋立てなどにより、トリハロメタンやトリクロロエチレン、PCBなどの汚染がみられます。水道水も塩素処理しなければ飲用水とは認められません。そうした塩素処理を行ってもカビ臭がしたり、塩素臭が残っていたりします。

また、基準以下ではありますが、そのほかにも様々な物質による汚染にさらされています。しかし、深層水は極端にいってしまえば、そのまま飲むことが可能なほど清浄性に優れています。
深層水は、そもそも腐植性の有機物がほとんどなく、また、極めて清浄なことから塩素殺菌の必要もありません。